フリーランスや1人社長の方々が直面する大きな悩みの一つが「会計処理」です。経理を手作業で行っていると、時間がかかりすぎたり、ミスが生じたりすることがあります。そのため、効率化を目指す方には「クラウド会計」が非常に有効です。クラウド会計は、オンラインでデータが管理できるため、どこでも作業が可能になり、経理業務を大幅に軽減できます。今回は、特にマネーフォワード(MF)を活用した自動化経理の方法をご紹介します。
1. 会計ソフトの選定が最初のステップ
最初に行うべきことは、会計ソフトの選定です。多くのクラウド会計ソフトが登場していますが、最も重要なのは「連携機能」が充実していることです。クラウド会計は、他のツールやサービスと連携することで、その効果を最大限に発揮します。マネーフォワードクラウド会計は、非常に多くの連携サービスを提供しており、フリーランスや1人社長にとって、非常に便利な選択肢です。
freeeについても触れておきましょう。
freeeは、経費精算、請求書発行、会計処理をオールインワンで行えるため、使いこなせれば非常に便利です。しかし、まず注意すべき点は、「連携できる税理士が少ない」ことです。さらに、導入支援を受けないと使いこなせない場合が多いため、状況に応じてマネーフォワードやfreeeを使い分けるのが賢明です。
2. 必須ツールでスモールスタート
会計ソフトを選んだら、次は自分の業務に合ったツールを追加していきます。安価なツールに飛びつくと、月額料金がバラバラになり、連携がうまくいかないケースが多くなります。これでは、せっかくクラウド会計を導入しても、うまみが少なくなってしまいます。まずは、基本のツールをいくつか選び、シンプルに運用をスタートすることをおすすめします。
✅ 会計・確定申告 → マネーフォワード クラウド確定申告
まず最低限、確定申告を簡単に行うためのソフトです。マネーフォワードクラウド確定申告は、無料プランから始められ、年々面倒になる確定申告をスムーズに進めることができます。有料プランにアップグレードすることで、さらに便利な機能が利用可能です。
✅ 請求書発行 → マネーフォワード クラウド請求書
請求書発行を効率化したい場合、マネーフォワードクラウド請求書を連携するのがオススメです。特に請求書を頻繁に発行する方には便利で、無料プランが用意されているため、まずは無料プランで運用を開始できます。
3. 経費精算の方法を見直す
経費精算の手間を減らすことも重要です。ここでは、領収書の管理方法についてご紹介します。月々の領収書枚数によって、最適な方法を選びましょう。
🔹 領収書が少ない(月10〜20枚以下)
手作業でも十分に対応可能です。スマホで領収書の写真を撮影し、無料OCR(文字認識)アプリを使ってテキスト化。その後、手入力で仕訳を行います。この方法では手間がかかりすぎることはなく、コストもかからずに済みます。
🔹 領収書が多い(月50枚以上)
領収書が大量にある場合、時間の方がもったいないです。そんな時に活躍するのが、ScanSnapです。1回のスキャンで大量の領収書を処理でき、マネーフォワード経費精算と連携させることで、経費精算を自動化できます。これにより、手間を大幅に削減でき、作業効率が飛躍的に向上します。
🔹 その中間(月20〜50枚くらい)
どちらの方法を選ぶかは、実際の状況に応じて決めましょう。手作業での仕訳が苦にならない場合はそのままで構いませんが、少しでも自動化を進めたい場合はScanSnapと連携を検討してみましょう。
4. 領収書スキャンの方法
領収書のスキャン方法も、選ぶツールによって変わります。少ない枚数であれば、スマホのカメラと無料OCRアプリ(例えばAdobe ScanやCamScanner)で十分です。しかし、領収書の枚数が増えてくると、ScanSnapが非常に有効です。特に、一度に大量の領収書をスキャンしたい方にとっては、ScanSnapの導入が非常に便利です。
5. AIサポートで経理業務を効率化
経理業務をさらに効率化するために、AIを活用するのも一つの方法です。例えば、ChatGPTを利用すれば、仕訳のサポートや経理に関する質問にすぐに対応できます。無料版でも十分に活用できますし、さらに機能を追加したい場合は有料プラン(ChatGPT Plus)にアップグレードすることも可能です。
6. まとめ
フリーランスや1人社長の方にとって、会計業務を効率化することは非常に重要です。クラウド会計を選ぶことからスタートし、経理の量に応じてツールを追加することで、時間と労力を大幅に削減できます。最初はスモールスタートでも十分です。マネーフォワードクラウド会計を基盤に、経費精算や請求書発行を連携させることで、自動化経理を実現しましょう。さらに、ScanSnapやAIサポートを活用すれば、あなたの経理業務はさらに効率化され、ビジネスの成長に繋がります。
どんなツールを選べばいいか迷った時には、この記事を参考にして、自分にぴったりな方法を見つけてください。
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